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安芸津のまちづくりを建築の視点から具体性を持って推し進めてきたひとりである、建築家の瀬戸口 洋哉 ドミニクさん。建築という空間造形に対する真摯な姿勢と、まちづくりにおいて、最も大切な視点とも言える考え方についてお話をうかがった。

瀬戸口 洋哉 ドミニクさんインタビュー

骨格をつくるということ。

楽しいと心が赴くことを積み重ね、

みんなが集まる場所を、
自分の楽しさから広げていくこと

建築設計アトリエ「dygsa」の代表を務める瀬戸口 洋哉 ドミニクさんのアトリエ「3164」は、事務所スペースのみならず、美容院、ワークショップのためのスペース、お客さんの待合スペース、キッチンスペースなど多様な用途を兼ねる。「3164」は番地名が由来という。洗練された名付け方だ。「3164」は、安芸津の人びとの拠点として多様なまちに存在している。

「まずは自分たちが楽しめる場を作つくることが大前提だったんですね。楽しいことをすれば人が寄ってくる、と。」

ドミニクさんの基軸は「自分が楽しいことをする」であるという。自分の生きる世界を満ち溢れるものにするために、関係性や環境を取捨選択している。自分が楽しむためのスペースを基盤としてつくると、興味のある人が飛び込んでくるような世界の広げ方をしている。

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「芸術という大きな枠の中の
建築でありたい」

「僕は建築を通じて既存にないものをつくりたい。それはイメージだったり。お客さんが要求していることだけをこなすことってそんなに難しいことじゃないんですよね。だけど、空間はフラットにつくられるものではなくて、もっと複雑で。空間によって人の意識も変えられるかもしれないような、「骨格」をつくりたいと思ってる。表層的な捉え方はしたくないという意識を持っている。」

空間は平面ではない。たとえば吹き抜け設計は寒いから却下、などと片付けられたりするようなことは、天井の低い普通の箱の中でインテリアを考えることと同様で、表層を撫でる行為にすぎない。建築は、外観からはまちが影響し、内側からは中に入る人が影響する。つまり建築の成す仕事は、まちの一生と人々の人生に関与し、骨格を空間によってつくり上げていくことかもしれない。

​「芸術という大きな枠の中の建築でありたい、というのがあります。」

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​あしたに、

安芸津と​

「まず自分が楽しいことをしたい。じゃないと取りかかれないかなって。面白くないことをしても仕方ないので。まちづくりも、自分たちがまず楽しいことをずっと考えてないといけない。そこから行動して、動いて、実際つくる。そういう人のところに、人が集まると思います。僕は大きなことを考えるんじゃなくて、楽しいことをしてたら自然と人が集まってくるだろう、って感覚ですね。だからまちづくりはひとつひとつ楽しいことを積み上げていくだけです。ひとつひとつ、ちっちゃいひとつのものからコツコツと、ですかね。次は何をしようか、楽しみです。」

2024年1月19日

​会社名
dygsa(ディグサ)
​住所
〒739-2403
広島県東広島市安芸津町風早3164-11
電話番号
 0846-41-1098
E-mail
Webサイト
Instagram
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