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​株式会社 新川

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新川隼人さんインタビュー

地域とともに在るために。

地域に近づき、

安芸津町を拠点に、公共事業の建設工事を中心にそれに関わる工事を施行している株式会社新川。時代の変遷とともに変化しながら歩んできた事業のこと、また安芸津と安芸津のこれからの関わりついて、専務の新川隼人さんにお話を伺った。

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つくるのは人とまち

公共事業の建設土木工事を中心に様々な事業を行う株式会社新川は、「健全な建設業の経営を通じて社会に貢献し、街づくり・人づくりを通して地域に貢献します。」を経営理念に掲げ、昭和30年から続く実績と信頼のもと、公共事業9割、民間1割の割合でお客様のニーズに合わせ、最適な施工と技術で地域に関わっている。小さなことは道路管理、一般家庭の外構工事やお庭の剪定、お墓の草取りなど、お客様のニーズに合った施工にも日々取り組んでいるという。また、技術者の67%が一級土木の土木施工管理技術の資格を持っており、確固たる技術による、クオリティと早さのバランスの取れた工事が行えることも株式会社新川の大きな長所である。ゆるぎない技術と、安芸津を通して全般的な人づくりに貢献するという考えで、地域に根付いた環境づくりをより広く深く行い、安芸津をまちから、人から、広い側面によって支えている。

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「どんなちっちゃな困りごともやります。うちの会社は気軽に人が来られる場所ではないので、困ったことに応えていって、何かあるたびに地域の方々から『そういえば新川くんのところがあったね』と思い出してもらえるように、こちらから地域に近づきたいと思っています。」
会社としても、人としても安芸津のまちに積極的に関わっている新川さん。まちのことをひとつの単位としてではなく、人々が複雑に関わり合っているコミュニティとして包括的かつ真摯に関わっている。高齢化が進み、かつ外部からの移住者を活動的に行なっている安芸津に、困りごとを気軽に相談できる人がいるということ。それは安心をつくるとともに、能動的になにかをつくり出す後押しや契機にもなりうるに違いない。

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​現場からまちづくりへ

新川さんは会社を存続し安定させていく中で、道路などの整備が整いきった現代において、業界的に人気のない土木の会社を存続させるため、10年先のことを考え始める。そうして新しいことに挑戦している会社でなければ面白いと思ってもらえないという考えのもと、コワーキングスペース「third」を建設、運営を開始し、本ホームページ運営元である「トモシビファーム」を創業。
「最初は服装を格好よくしたら人が来るんじゃないか、と思ったけど全然ダメですね。やっぱり中身の問題だなって。土木に興味がなくても、安芸津のまちづくりには興味があると思うんですよ。だから新川の10年ビジョンは、土木の会社というよりは、まちづくりの会社っていうのに変わっていって、興味持ってもらいたいと思います。」
そう業務を多角化したいと話す新川さん。他にも、後継者がいないからやめる、という安芸津の会社も引き継ぎたいのだという。高齢化ゆえにやむを得ずの理由であるものの、地域の中で必要とされている仕事も数多くある。社会的需要があり、かつ社員も働きたいと思っているにも関わらず、致し方ない理由で会社を畳まなければならないのは惜しい。その需要に応えるためにも、引き継ぎたいという。声が聞こえてくる安芸津で、その小さな声を取りこぼさずに大事に慮ろうとする新川さんだからこその展開だろう。

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また、土木というと肉体労働・キツイ・危険といった固定化されたマイナスイメージがあるが、実際はドラマのような一輪車で運ぶ肉体労働・キツイ・危険な作業はあまりないのだという。作業の記録写真やデータをパソコンでまとめる作業なども数多くある。重機も手元で扱うことができ、実は女性でも難なくこなせる仕事だ。株式会社新川での就労も、人生の選択肢のひとつに入れてもらえたら、と話す。

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​あしたに、

株式会社新川と

100年以上安芸津に住み続けている、純な安芸津一族という新川さん。だからこそ、移住者のご友人や外部から「安芸津っていいね」と言ってもらえるだけで、嬉しいのだという。遠い先祖から安芸津であるため、家の壁を通り越し、まちそのものがまるで家のよう存在なのだろう。まちと自身との境界を越境し、まちと自身とがイコールで結ばれているのかもしれない。潜在的にまちが自己に組み込まれているからこそ、まちの危機をいち早く察知し、まちのために腰を上げられる。
「安芸津に残って欲しいのは、田舎特有の地域付き合いとかですかね。逆に変わってほしいのは、中小企業の代表がしっかりしてほしいことですね。会社がもっとしっかりして、しっかりしたお金で地域のことできるようにならないと。みんなが自分のことで精一杯だとまちが廃れるんで。そのためにも新しい人が来て欲しいですね」
今はまだスタートラインに立ったばかりかもしれない。しかし、飄々と話されるその姿勢に、安芸津を担うそこはかとない覚悟が滲んでいた。

2023年8月1日

​会社概要

​会社名
株式会社新川
​代表者
新川 貴志
電話番号
0846-45-5555
​FAX:0846-45-0588
会社所在地
〒739-2403
広島県東広島市安芸津町風早10579
設立
創業: 昭和30年6月30日 
設立: 昭和54年4月16日
事業内容
建設業(土木)
Webサイト
トモシビファーム
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